ファスティング 最も大事なのは“回復食”
もちろん断食期間も、正しい過ごし方をすることが非常に重要ではあります。
でもどれだけ断食を一生懸命やったとしても、回復食期間が疎かになってしまうだけで、全てがパーになってしまう...なんてことも。
では、どんな回復食期間を過ごすべきなのでしょうか。
回復食の考え方からそのやり方まで細かく説明していきましょう。
目次
- ○ どうして回復食が重要なの?
- ○ 回復食は何から食べるのが良い?
- ・胃腸に負担の少ない食べ物とは?
- ○ 回復食期間に特に摂らないでほしいモノ
- ○ 回復食期間は長ければ長いほど◎
- ○ 油の摂取は全日程を終えてから
- ○ まとめ
どうして回復食が重要なの?
「ファスティング=健康」という概念はもちろん間違いではありません。
ただしファスティングだけで健康になれるわけではないということも、しっかり認識しておかなければなりません。
ファスティングは、あくまで健康の土台づくりとしての考え方です。
飢餓状態をつくることで、体の持つ潜在能力を存分に引き出したり、デトックスしたり、胃腸を元気な状態にしたり…。
でも、健康維持において最も大切なのは、“栄養バランスの取れた食事”です。
最終的に「何を食べるのか?」が非常に重要となってくるのです。
断食を3日以上続けると、胃の中が文字通り空っぽになっています。
そして吸収力が普段の何倍にもなっているということです。
例えるなら断食明けの胃腸は、使い古されたスポンジが新品のスポンジになっているような状態。
新品のスポンジとなれば、いかに吸収力が高いのか想像しやすいのではないでしょうか。
要するに回復食期間中に食べるものが、体に対して普段の何倍も強い影響を与えるということなのです。
そんな状態の胃腸にあなたは何を届けてあげたいと思いますか?
リセットしたあとの体作りや栄養摂取をどんな風に考えますか?
回復食は何から食べるのが良い?
空っぽになった胃腸には、少しずつ食べ物を届けてあげるほうが良いでしょう。
いきなり固形物をドカッといれてしまっては、胃腸はびっくりしてしまいます。
まずはできるだけ消化に負担のかからないモノから徐々に固形物に移行していきましょう。
重湯、具なしの味噌汁など汁物から始めていくと良いですね。
正直本当の食べ始めは大して食べられません。
ごくわずかで満腹に感じてしまうのです。
<回復食初日の例>
昼:汁物など
夜:果物類、野菜類、いも類
みたいな感じです。
個人的には、味噌汁、梅干し、リンゴ、トマト、納豆などから食べていきます。
豆類、海藻類、野菜類、キノコ類、いも類の中から
栄養価の高いもの、食物繊維や食物酵素を豊富に含むものから食べたいものを食べています。
是非、参考程度に取り入れてみてくださいね。
胃腸に負担の少ない食べ物とは?
ここでいう“胃腸に負担の少ない”というのは消化酵素を浪費しなくていい食べ物です。
すなわち、発酵食品や食物酵素を多く含む食品です。
食物酵素は、補酵素として潜在酵素の働きをサポートしてくれます。
無駄に消化酵素を遣わなくていいわけです。
だから「消化に良い」といわれているわけですね!
あっ、あとやっぱり“食べすぎ”は厳禁です。
特にリバウンドという意味合いでも体に負担をかけてしまうので要注意です!
回復食期間に特に摂らないでほしいモノ
基本的には、準備期間や断食期間においても一貫してNGフードと呼ばれるものです。
・アルコール
・カフェイン
・白砂糖
・動物性のものすべて
・油が使われているものすべて
・添加物、保存料が使われているものすべて
・精白された炭水化物(パン、白米、うどんなど白くて柔らかいもの)
これらは確実に避けてください。
1つ1つのリスクを説明するのは割愛しますが、回復食期間にこれらを摂るのは非常に危険です。
特に回復食期間こそ「植物由来の自然食」を食べましょう。
回復食期間は長ければ長いほど◎
断食期間をあまりに長期間設けるメリットは、それほどありません。
でも回復食期間に関しては、長ければ長いほど体に良い効果をもたらしてくれるでしょう。
最低でも2日は必須ですが、3~5日ほど設けるのがベストです。
前述したような「植物由来の自然食」を食べ続けることは、動物性のものや脂っこいものを遠ざけると共に、体が本来求めるものを好むようになります。
味覚自体が大きく変わることは、何かを我慢するのとはわけが違います。
ストレスを感じることなく、ごく自然に体に良い食事を摂るようになっていくのです。
これは純粋にファスティングの効果でもあり、その後も継続させることでさらに体に定着してくるでしょう。
それに加え、2度目、3度目のファスティングに取り組む際も好転反応がほとんど出ず、快適なファスティングへ繋がっていくのです。
スケジューリングが可能なら、長めの回復食期間をオススメします。
油の摂取は全日程を終えてから
ここでいう油というのは動物性や揚げ物のことではありません。
オリーブオイルやフラックスオイル、健康維持に不可欠なオメガ3のことです。
現代人はオメガ6の摂取にどうしても偏りがちです。
回復食期間には、是非ともオメガ3をバランスよく摂取していけると良いですね。
まとめ
ファスティング期間中、一番気を配らないといけないのは回復食期間であるということです。
胃腸を大切にするにしても、単純に栄養摂取を考えるにしても、しっかりと考えたうえで取り組まなければ、健康被害に繋がる恐れすらあります。
いかにして体を健康へ導くか。何のためにファスティングに取り組んでいるのか。
という面から考えてもやはり栄養バランスのとれた食事は欠かせないのです。
ファスティングをお考えの方は、間違った解釈で臨まないよう、是非一度カウンセリングを受けてみては!
Written by higashi itsuki(東 樹)